親の介護をした相続人とそれ以外の相続人のトラブル
<介護に伴う相続トラブル>
私(A)は母と実家で20年間同居をしてきました。(父は10年前に他界)
私にはB、Cという兄弟がいます。
母は亡くなる10年ほど前から身体をこわし、寝たり起きたりという状態が続いていました。私の妻は、義母の介護を長年に渡って行ってきました。その間、私と妻は家を空けられないことから旅行に行くことも出来ませんでした。
実家は母名義ですが、20年間一緒に同居していきたこともあり、自分が相続するのが当たり前で、B、Cも当然同意してくれると確信していました。遺言書を書いてほしいことも母にも話していましたが、そのうち書くと言ったまま、とうとう遺言書も書かずに亡くなってしまいました。
BやCは、母が入院しても、1回見舞にきただけで、ほとんど顔も出しませんでした。
ところが、49日を過ぎたころに、二人でやってきて、この土地家屋は6,000万円の価値があるので、我々にも2,000万円ずつ相続する権利があるので、その分を現金で支払ってほしい旨の申し出があり、相続トラブルに発展しました。
私としては、親の介護も全くしてこなかったBやCの主張に対して「まさかそんなことを言うなんて」という驚きと腹立たしさで、大変なショックを受けました。また、母が残した現金は100万円程度で葬式代その他で大部分を使ってしまいました。
私自身も数百万円の現金しか持っておらず、4,000万円などという現金を支払うことは出来ません。どうしたら良いでしょうか。
<介護に伴うトラブルの予防のポイント>
- 遺言書が無い場合には、法定相続分に従い相続財産は均分に1/3ずつ相続されるのが原則です。
- この場合には、介護に伴う寄与分をどう評価するのかという問題が生じます。
- 日頃から、親の介護のことについて、兄弟で話し合いをしておく。分担をお願いする。相続のことも折に触れて話し合っておく。
- 自宅が主な相続財産である場合は、親は遺言書を必ず書いておくことが必要です。自宅は原則相続人間の共有にすることは避けるべきです。
- B、Cの遺留分相当額は生命保険、その他を活用して準備しておくことも必要です。
相続トラブルが発生しそうな場合には、早めに専門家にご相談下さい。
様々な解決策が見つかることもあります。
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