相続不動産の売却に強い専門の不動産仲介業者は限られています。
相続専門不動産仲介業者は、民法の相続全般の知識と、相続税の知識に加えて、相続不動産を短期間に高値で売却するノウハウも有しています。
相続に強い不動産会社に依頼するか否かにより、売り値が20%〜50%以上の違いが出ます。1億円の不動産が1億5千万〜7千万円で売れることもあります。

相続不動産は評価の特例である小規模宅地が適用できれば、一定面積について80%の減額が受けられます。
小規模宅地は相続する人によって要件も異なり、居住要件や保有要件が必要になる場合が一般的です。
特定のケースを除いて、相続税の申告期限までに売却をすると小規模宅地の特例が受けられなくなります。

相続不動産を売却するにはこれらの特例の要件を熟知していることが必要です。
これらの税法にも詳しい不動産業者が、相続不動産の売却に強い専門不動産会社と考えられます。

小規模宅地の特例を受け50%〜80%の相続税の評価減を図るためには遺産分割が要件になります。
また、相続税の申告及び納税期限は10か月以内です。納税は現金納付が原則です。
このように小規模宅地の特例適用と10か月以内の現金納付という、極めて厄介な問題を解決してから相続不動産の売却ができるのが、相続不動産の売却を得意とする相続に強い不動産会社です。

相続不動産はできるだけ速やかに売却することが必要です。
なぜならば納税の期限が10か月と決まっているためです。
ところが、一般的な不動産業者との仲介契約による売却では売り出し価額が最高値で足元を見られ値下げ交渉をされてしまいます。 しかも、期限までに、どうしても換金しなければならないと「売り急ぎ」をすれば、更に値下げ要求をされます。 このような相続不動産の売却を速やかに最高値で売却することができるのが、相続不動産の売却に強い専門不動産会社です。

相続不動産を相続人の1人が相続をして、他の相続人に期日までに現金で分配するケースや代償金を支払うケースがあります。
いずれの場合にも、不動産が最高値で売れることが全ての相続人の利益に合致することになります。 相続人の中に１人でも、もっと高く売れたはずだと思う人がいる場合には、最悪、遺産分割の争いに発展してしまいます。
ただ単に相場よりも高値で売れたというだけではなく、全ての相続人が最も高く売れたと納得ができる、透明性の高いプロセスで売却することが必要になります。

不動産の売却換金時期が決まっている中で、最高値かつ透明性の高い売却ができるシステムは、相続不動産オークションというシステムです。

オークションには厳選された買主のみが参加することができます。
100社程度に不動産の物件情報を回し、その中で高い価額が付けられる買主を選出し、最終的に20〜30社に絞ったうえでオークションが行われます。

オークションは予め定められた日に、一回で決まります。相続人の方全員が見ている中で、最高値での不動産の売却が可能になります。
ただし、にわかオークション会社や、実質はオークション会社でないのに偽オークション形式の業者もいますので注意が必要です。

相続不動産に強いためには、不動産会社自身も一定の税に対する知識は必要ですが、相続専門の税理士と連携し情報を共有しておけば一層仕事のレベルは上がります。相続に強い不動産業者は税理士との連携を必ず行っています。

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